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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
Cords X
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這いつくばっても

這いつくばって言葉を探しても

壊れた音符の様に不協和音が響くだけ


キラリンと輝く 秘密の扉の向こうには

何があるのでしょうか


僕はいつも何かを探して彷徨っていたんだ

その答えも見つけられず 自分を見失って


底辺から天界を望むも恵みの雨など無く

黒い雫が夜の闇に空が泣く様に降る


降る 降る 降る 雨も雪も

さざ波の様にかすかな物音を残して


あの日拝んだ 朝日も忘れていってしまうのだろう

だが 自分だけは離さないで 

愛してあげたい そんな心持ちで 慈しむ その時が

来たのかもしれない 


何も要らないよ 無のままでいたい

風の様に自由でありたいから


ドブネズミの様に這いつくばって

汚れきったならば この人間の生活と言う物

それこそがいのちなんだと気付くだろう


そしてみんな自分だけのココロの境界線と壁より

悲しみが漏れ出さないようなそんな鍵を見つけるのだろう


自我とはそういう自己愛の元にしか健全には育たない

破壊されたあの戦地ではセンチメンタルも無意味

僕が噛んできた砂は そう同じ匂いがする

ギリリと歯を食いしばって 血の味を覚えろ

最後には 何も 残らないなら 今 生きている炎が

煉獄の牢獄から解放されて 一つだけ手に入れたい物があるのだ 

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