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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
Cords X
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当たり前の事

当たり前の事を当たり前に出来ない人間が

利いた風な口を利くな そんな言葉言われた事は無いけれど

僕の職場での扱いはパワハラでも何でもなかったんだ

ただ僕が「できない子」だったというだけ


雪はねなんてもう何年もやってない

無精ひげを生やし黄色く血走った眼で

涙しながら お金を数えている

ろくなもんじゃないのさ ろくなもんじゃないのさ


意志薄弱 決めた事をすぐ破る ルーズとかカッコつけて

実態は楽したいだけ それが僕だ

熱を持った頭は混乱し 顔が引きつる

その安い薬で病気が治るなら誰も困らない


勝手に震えてろ そう言われて

がむしゃらに 論理で抵抗するが

無職だ 酒 煙草 美味しい副産物

小説家 僕は彼をリスペクトしない訳じゃないけど


来た道は思い出坂 戻れない 行く道は茨の道 血が流れる


痛みの本質を捉えろ フィジカルでもメンタルでも

誰もが誰も そんな口に出せない 悩み 胸に留めながら

生きてる 愚痴る事無く

それが当たり前の事のように


痺れる程 憧れた存在 希望は自由 でも無理

当たり前って何だろう?

この千本に枝分かれする道を

何の苦も無く 真実を見透かす事なの?


それは僕には出来ない相談だ

寂しくて寂しくて 疲れたよ

当たり前の答えを導き出せずに

馬鹿丸出しで生きていく そんな生き方誰も認めない


まずはその嘘で固めた鎧を捨てよう

ほら少し軽くなった 今よりも素敵な自分

それは当たり前に出来る事じゃないけれど

人間にやってやれない事は無いと時代が証明してるから


普通で良いんだよ 母集団の中に埋没してみよう

切れる包丁なんて要らないんだ 錆びついたのこぎりで

自分の心の無駄を削れ ハートは痛みを唱え

君に懇願してくるだろう もっと強く叩いて伸ばしてと


それが当たり前という事だ

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