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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
HIGH&LOW
606/900

果て

この苦しみの果てに幸せがあるならば

きっと頑張れるはずだよね


昔に戻りたい でもそれは無理だ

人は人として 前のめりでぶっ倒れるしかない 屍


運命の看守人 罪人にどんな枷をかける?

僕は確かに悪人だった

でも罪に対する罰が適正とは思えない

ならばひたすら辛抱 トロッコ問題

答えなんて無い 一つの命 

それに勝る物など無いのだから


産まれてきて良かったと思っている

無じゃないから

そして産まれてきて悪かったと思っている

迷惑ばかりをかけた


優しくなんて決してなれない心の果て

考えるのは保身だけ

それでも生きていても良いかな?


この世の果てに安息があるならば

旅立ちの時は近い


かつて誰かと契った誓い

それさえも忘れてしまうのだろうか

ゲームにすら興じられない

この苦しみを誰かに擦り付けて


宇宙の様に 不変で常に膨張し続ける

それが 人の心だとしたら

神には成れないけれど 生に意味を見出せる


その銃で撃ち抜かなくてはいけない物なんてあるの?

イマジンを聴いてみなよ

あーあ 平和って退屈だけど それが幸せなんだよ

今はぐっすり眠りたい ここ数年まともに寝た事が無いから


君は今何してる?

メールは送信されたけれど

返事が無い いつもの事だ

グローバルな社会に倫理なんて無い


死という生の果ての安らぎなんて絶対認めたくない


昨日呑んだ酒ほとんど抜けてない

幸せになりたいんだ 幸せになりたかった

希望は削られて 花となった

罪人には 決して摘み取る事の許されない高貴な花に

果てとは蜃気楼のように揺れる揺れる揺り籠

ずっと遠い場所にあるのさ

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