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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
雪降り積もる景色
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寒さに負ける事無かれ

我等は産まれた 

聖と乱の狭間の末に行き着いた


青年よ 蒼き春よ 今はまだ遠い未来だけど

必ずや越えて行けるだろう 君達ならば


僕も聖と乱の混濁の中で飛び散った液体の生命

そうさ 誰もが―-


それぞれのストーリーがある

どれも大切な物だ 

冬は厳しい 

語るのも雄弁ではいられない

だが我等は焔から焔へと燃えたぎって来た

真冬の雪さえその心臓の熱き鼓動で溶かして見せよう


歩道は氷の壁に阻まれ 車道は轍が出来る

その間の狭い道 そこにチャンスがある 冬恋


悲しみの中で 年を越える者もいるだろう

若かりし命が運命であっという間に無くなる事もあろう


だが今 生きているのならば 叫ぼう スクリーム

我等が目指す道は険しいけれど一度負けただけで立ち上がれない訳では無い

何時かは死ぬと決まっても その有限の中で永遠に彷徨う 

それが我等が産まれた時に持って来た天国の手形


天使の口止めがだんだん深くなっていく

舞い落ちる雪の中で前さえも見えなくても

ただ舞い落ちるだけの人生じゃなくて

ガラクタのストーリーのピース集めて

凍えそうなしんぞうに炎を吹き込むんだ


どんなに厳しい冬も何時かは終わり花咲き誇る春がやってくるのだから

我等が絶望する理由など何処に有ろう?

何処にもないのだ 不安など現象にすぎない

生きているうちに絶望する者は まだ蕾なのさ

蒼いケツに蹴りを入れたら ただちに吹雪の中 街へ繰り出せ

今しか見られない景色がそこにあるから


我等の出自は栄光と勝利が約束されているのだ 誰にでも平等に

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