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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
天使との契約
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天使との契約が切れた瞬間に

もう終わりが近いのだろう

目は光りを失い 身体はやせ細り

今年いっぱい持つかどうか分からない僕の病


君は泊まり込みで看病してくれたよね

僕がどんな罵声を浴びせても野生の血を滾らせても

苦しそうでも笑顔でいてくれたね


僕は内心は君の事気にかけていたんだ

僕が死んだ後君には幸せになって欲しいから

良い人見つけてね そう言った時

貴方より良い人なんて居る訳ないじゃない

そう言って怒った


ちょっとびっくりしたけれど

その声の大きさに心臓が

ドクンと全身に血を巡らせさせた

憤怒こそ愛の極点 どっかの作家が書いてたな


そんな事思いながら 明日生きているかな

そんな事思いながら やっぱり笑顔の君の瞳を見ていた


どうやら最期が近いようだ

君の笑顔には本当に癒されたから

最後もどうか笑顔でいてね

なんて君が泣く事なんて分かっているさ

付き合いが長いからね


ああ 心細くて寒い 

君の笑顔が走馬灯のように回る

僕の隣にはいつも君が居た

最期に手を握っていてくれないか?

そう言った時 君は笑顔だったけれど

目は悲しげに潤んでいたよ


ありがとう 君に感謝しながら逝ける事

一人ぼっちじゃなかった人生に ~結婚~

そう究極の愛の約束に君と辿り着き歩んできた事思い

重い手がはらりと君の強く握った両手から崩れ落ちた

天使との契約が切れた瞬間に

   


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