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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
魂はいつも震えている
550/900

カオス ~不自由からの離脱~

誰だって人に嫌われるより好かれる方が嬉しいさ

だけど不器用で言葉足らずの僕は……悔しくてさ


もっと明るい性格だった若い頃

元気なご老人を見る度何を考えているのかなと

不思議に思う


僕は生きていくにはあまりにも弱い葦で

最近は死ぬ事ばかり考えている


生き抜いて 死んだら無になるの?

それが救いなのだとしたら

神はあまりにも残酷な命題を課したものだ


探し続ける事に疲れても 見つけた時の嬉しさ

憂さ晴らしさ 人間なんて結局

自分の事しか考えられないのかも


それでも希望の船は今日も旅に出る

いつも何のかんのと理由を付けてサボる

だらしない自分が嫌いでだけど好きになりたいと思う


不幸な家庭に生まれてもどんな環境でも幸せを探す

根性や気概が欲しい それが壮絶なる奪い合いだとしても


人間は所詮エラーだ おかしい奴ばかり それが普通だって事

認めたくない 正義 大袈裟だけど それの為に戦うのならば

痛みすら越えて行ける気がする

薔薇の棘が刺さったような細やかな痛み

死にたくないと願う幾千ものの人の祈り


叶えよう 今がその時だ 瞬間を切り取って

僕等は過去と戦い 今を無駄遣いして 未来には何も無い

そんな世界でも 生まれて楽しい事 嬉しい事沢山あった

だから生きるって そんなに悪い事じゃ無いかも知れない


歓びがあるから生きていける 音楽があるから強くなれる

それは負け犬なんかじゃ決して無くて運命撥ね退ける魂さ


どうか光輝きますように そして光の中で死ねますように

今生きている事に自信を持ち始めた自らの一歩はまだ重い


だけど……答えは無いのだろうね それに絶望する事は無い

誰もが 心清らかでありますように 愛し合う二人に祝福を


結局 僕の人生は自業自得で 寂しい事 悲しい事抱えてさ

それでも潰れる事無く天寿を全うしたい 終わりだけが平等

広い世界の中で 愛を叫んだ獣 今を確かに生きている咆哮

叫びたかったら 怒りに打ち震えたら 心の芯ノックしよう


山彦の様に僕の決意は頭の中で鳴り響き続ける 明日まるで

違う世界が訪れても何の為に生きるのかは考えなくても良い 


いずれ終わる世界ならば 歴史に血反吐を吐いてやれ 勇気

信じ続ける もっと鮮やかな赤と黒で血反吐を吐いてやれよ


魂はいつか 消え去るのだから それも永遠の神との契約で

出来得るならば 最期に 君の美しい声に包まれて逝きたい


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