優しい風が僕の心を黒く染めるんだ
優しい風が僕の心を黒く染めるんだ
ふざけるな!壁を殴る
その内人も殴ってしまうのかもしれない
基本的に人とは目を合わさない
内弁慶の風来坊 言葉の暗殺者
それが俺なんだ
もう限界だ この病気は 高い壁だ
そして高層マンションから飛び降り人に当たって
家族が賠償責任を取らされる
嗚咽 嘔吐 喘息 苦しくて でも何処に相談すればいいのか
誰に相談すればいいのか分からなかった
イイ人だと思っていました……だと?
そういう人間の心はまず間違いなく真っ黒だ
クリープを混ぜて色を誤魔化しているけど
コーヒーには変わりないのと同じ
殺るしかない 殺るしかない 殺るしかない
だってお前言ったじゃん 平和な世界なんて退屈だってよ
だって俺様言ったじゃん もう限界だってよ
知らねーよ クズが一人死んだって 新聞の片隅に載るだけ
お悔み欄の方がよっぽど泣けるわ
人生を真っ当に全うする事
その困難さに十代の僕は気付いていなかった
本当にごめんな十代の僕
君の様に俺の人生も順風満帆だったはずなんだ
介入してくる警察を泣き落としで罪の軽減があったから
それならば病気を理由に罪の軽減があるだろう
まだ言って無かったかも知れないが俺をナメるなよ
暗い部屋から飛び出して夜の帳を乗り越えれば
そこにあるのは俺のパラダイス 邪魔する奴は覚えてろ
俺の名前知ってるか?
まぁそんなのどうでもいいんだよ
ずっとTV観てなさい 僕はリアルを生きるよ
だから未来の俺
心配すんな!
優しい風が木々を揺らして俺は正気を取り戻す
死ぬ事ばかり考えてられない様に
他人を殺すのだって衝動とその先の怨恨以外無いさ
意味なんて無い だからやるな 未来の俺
優しい風が俺の心を白く染める 生まれて来た時の様に
泣いている どうして泣いているんだろうか 何故?
涙はきっと 涙はきっと 美しい宝石なのだ
それは過去から連綿と続く贖罪のパズルのピースの一部
嵌めれば 僕と俺の境界線は無くなり……
優しい風がIの心を白く染め上げヒカリと成りて
風は止んだ 自分一人で歩いて行けよと
そう言うかのように