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風邪

この時期の風邪は何故かこたえる

ランナウェイ 風邪薬INしてもNO NO


悄然としていたら 彼女がやって来て

フルーツバスケット置いてった


あいついつも無愛想だからな

それにしても剥いて行ってくれないと

食べられないんですが


仕方ないので林檎を齧る

歯槽膿漏なので出血する

でも何か食わないと治らないし


こんな時は妄想に限る

胸の大きくて痩せたスレンダーな美女

その人があーんしてくれる

素敵過ぎる 妄想じゃなかったらね

あ 彼女 戻ってきた


ちゃんと「剥いて下さいって言えよ」

こいつ素直じゃないけど俺の事大好きなんだな

「剥いて下さい」

満足げに全てのフルーツの皮むきを終えて

まるでパーティみたいだ


「お前、凄いな」「好きだから……だぞ」

頂きましたー やっぱ俺の彼女 出来が違うな

このツンデレっぷり最高 それも妄想だったりするんだけどね

彼女はさっさと帰って行った

あーあ と 大きなため息を吐く


胸が苦しいし 意識も朦朧としてきた

寝よう ダメだ


どうしてこの時期の風邪は

こんなにも不安になるんだろう

一人じゃないって素敵な事ねー

俺は絶対将来 愛 溢れる 家庭を作るぞ


決めたら動かないのが俺 だけど

あいつマジで帰りやがった


フルーツを頬張ると涙が出て来たよ

何か俺の人生ってしょっぱいな まぁろくに友達もいないし

耐えるしかない 耐えよう 絶えよう いや最後のは違うけど

この時期の風邪は何故か身体にこたえて一人でいる寂しさ思い知るのです


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