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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
ステップアップ!
510/900

秋雨

外は秋雨 少し早い朝は憂鬱

狂おしい程切ない程昨日の記憶溢れ

心が軋む音が聞こえる


愛は毒薬 礼儀を正す

それも必要だ だけど狂ってもイイから

一晩の快楽が欲しい


一糸まとわぬ姿の君の裸体

もう止めておけないほど熱く滾るのです


それでもPOISON まだ死にたくはないけど

愛は毒薬 これでもかと乱暴に君を無茶苦茶にしたい衝動


遠ざかって行く宇宙と世界の秩序 考えても文に起こせない

今生きていると言う現実の前に空想に逃げたくはない


あの星空ホントに綺麗だったな 空気は清涼で雲一つなく

車でドライブ ノリノリのライブ 私が生きているライフ


狂おしい程切ない程いっそ泣いてしまえばいいのに

男だから涙堪えなくちゃ そんな先入観捨ててみて


人生は不可思議 答えを見つける者もいるだろう

だがそれだけでは 焼き鳥をつまみにビールで乾杯する

そんな快楽も無くて 僕はもうお手上げ 完敗 

人生の意義が分からないのだから


こんなはずじゃなかった 昔に戻りたい

でもそんな弱音を 吐き出すのはあまりにも惨めだから

秋雨の中 傘も差さずに 人の群れ 肩ぶつけ合いながら生きてる


所詮田舎者の蒙昧だとしても 僕はどうしても前に進みたい

終りなどケラケラ笑い飛ばしてやるんだ


彼等は優し過ぎた 今は惨めでも何時の日か賞賛を受ける

そんな夢を もう諦める歳なのにね 

秋の冷たい雨のせいで古傷がじくじくと疼く


時計よ 僕に もっと時間を下さい

あの風吹く丘で 翼をくださいを聴いていたら

涙があふれて来て どうしようもなく自分の根性の無さ嘆き

それでも羽ばたきたい思いばかりこの胸に去来する


去っていく者 出会う者 さってと気負う一度きりの

人生乗り切る 最期は悲しい事じゃない 死にたければ死ねばいい

痛みだけが僕の騒がしい鼓動に合わせてハープを奏でる

涙が痛み癒す 悲しい気持ちでは無く 僕等生まれて来た時の産声

思い出して 母親の乳房の柔らかさを


秋を愛する人は 心深き人

愛を語るハイネのような 僕の恋人


外は秋雨 出かける所も無い

君に 逢いたい

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