秋雨
外は秋雨 少し早い朝は憂鬱
狂おしい程切ない程昨日の記憶溢れ
心が軋む音が聞こえる
愛は毒薬 礼儀を正す
それも必要だ だけど狂ってもイイから
一晩の快楽が欲しい
一糸まとわぬ姿の君の裸体
もう止めておけないほど熱く滾るのです
それでもPOISON まだ死にたくはないけど
愛は毒薬 これでもかと乱暴に君を無茶苦茶にしたい衝動
遠ざかって行く宇宙と世界の秩序 考えても文に起こせない
今生きていると言う現実の前に空想に逃げたくはない
あの星空ホントに綺麗だったな 空気は清涼で雲一つなく
車でドライブ ノリノリのライブ 私が生きているライフ
狂おしい程切ない程いっそ泣いてしまえばいいのに
男だから涙堪えなくちゃ そんな先入観捨ててみて
人生は不可思議 答えを見つける者もいるだろう
だがそれだけでは 焼き鳥をつまみにビールで乾杯する
そんな快楽も無くて 僕はもうお手上げ 完敗
人生の意義が分からないのだから
こんなはずじゃなかった 昔に戻りたい
でもそんな弱音を 吐き出すのはあまりにも惨めだから
秋雨の中 傘も差さずに 人の群れ 肩ぶつけ合いながら生きてる
所詮田舎者の蒙昧だとしても 僕はどうしても前に進みたい
終りなどケラケラ笑い飛ばしてやるんだ
彼等は優し過ぎた 今は惨めでも何時の日か賞賛を受ける
そんな夢を もう諦める歳なのにね
秋の冷たい雨のせいで古傷がじくじくと疼く
時計よ 僕に もっと時間を下さい
あの風吹く丘で 翼をくださいを聴いていたら
涙があふれて来て どうしようもなく自分の根性の無さ嘆き
それでも羽ばたきたい思いばかりこの胸に去来する
去っていく者 出会う者 さってと気負う一度きりの
人生乗り切る 最期は悲しい事じゃない 死にたければ死ねばいい
痛みだけが僕の騒がしい鼓動に合わせてハープを奏でる
涙が痛み癒す 悲しい気持ちでは無く 僕等生まれて来た時の産声
思い出して 母親の乳房の柔らかさを
秋を愛する人は 心深き人
愛を語るハイネのような 僕の恋人
外は秋雨 出かける所も無い
君に 逢いたい