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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
ビターチョコレート
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夏の終わり ~群像~

大勢の人に愛されなくてもイイ

貴方一人に愛されていれば


強く抱かれている時 貴方の鼓動が聴こえる

私の鼓動も聞こえているのかな?


どうしようもなく好きだよぉ

壊して欲しい私を


何もかも 家族も学校もカラオケもマックも

もう二度と関われなくなったとしても イイ

それだけ貴方の事が好き 好き アイシテル


でもまだ希望ばかりで 何かこの恋が記号の様な気がして

怖いの 貴方が優しい言葉をかけてくれると嬉しいんだけど

ホントは髪を撫でてキスして欲しい でもまだ中学生だから 早いよね


夏休みの終り 健康的に日焼けしている女子を見ていると

外に全然出てなくて 真っ白な私の肌がとても恥ずかしく思えた


「えーまだなのー?私達なんて毎日よ」「えーいいなぁ」


そんな言葉を他人事の様に冷静に聞きながら

うらやましいを心のゴミ箱に捨てて耐えてる


ねぇ貴方今何してる?

気になるけれど仕事の邪魔はしたくないから仕事中は連絡を取らない 

自動車が好きで車の整備士をしている貴方 

会えた時は着替えてはいるけど それでもオイルの匂いが鼻を掠める

その瞬間 また思っちゃうの「私を貴方だけの物にして 壊れてもいいから」


去年の夏から今年の夏まで一年色んな事があったよね

秋は紅葉狩り 冬はスノボ 春は桜を見て そして夏が過ぎようとしている


貴方は私の目をしっかり見て言いました

「好きな人が出来た。別れてくれ」

貴方の目にうっすら涙が溜まっていたから

「うん……分かった 別の人探すから心配しないで」

何が心配しないでなんだろう?

胸の奥から異星人が飛び出してきそうな程苦しいのに

待ってって一言言えばいいのに カッコつけて

大好き 今も だから 貴方に幸せになって欲しかった

西日が差し込む公園で一人大泣きした夏の終わり

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