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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
お母さん大好きよ
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コキュートス

私の声を聞いてください

世界に響き渡る歌を奏でますから

まだ遠い迷い子の泣き声


私の声が聞こえるならば

世界よ 返事をして下さい

天人居る誘いこの秋越え


冬は死の季節 詩の季節

生まれきた覚束ない足取り

子犬繋ぐ誓い乳飲み子吼え


春は息吹の季節 呼吸を始めるコキュートス

カワイイあの娘悶える発情期の前日

ダンテの神曲が歌のように流れる

媚びぬフラグメント近い命の声


咲き誇れ桜 舞い散る花びらは

それぞれ命を持ち自らの意志で

軌道を決める祈りを込め

地獄の最下層から魂の叫びを


そして真夏 熱帯瓜 赤いざらめ

果てしない肢体 小さい小石

焔塞ぐ海 大地光り照り酔え


春夏秋冬 春夏秋冬


過ぎ去っていく日々は走馬灯

幻燈の中に揺らめく女体

春画のこぴいをやっていたんだってね

そうか映し身の影に怯え奮え唾飲む


Like a flower myself 例え女が汚くとも

Like a flower myself 男だって汚い


ひまわりよゴッホゴッホと咳き込み

種を吐き出せ げっ歯類の餌が欲しい

愛玩動物 拝顔する度に心メロメロ

あのコロコロ感が病められなくて


この詩の何処にコキュートス(ひたん)があるか

探索してみてよ 例えばこのリフレイン

降り止まぬレイン


天人居る誘いこの秋越え

冬は死の季節 子犬繋ぐ誓い乳飲み子吼え

春は息吹の季節 媚びぬフラグメント近い命の声

咲き誇れ桜 軌道を決める祈りを込め

そして真夏 熱帯瓜 赤いざらめ

焔塞ぐ海 大地光り照り酔え


どこに悲嘆がある?


春夏秋冬 春夏秋冬

この道を行っても先は無い

けれども果てはあるし

あの山を越えれば絶景が

あの河を泳げばヤマメが


迷ったならば故事に師事するとよい

名言の宝庫だ


Like a flower myself 例え女が汚くとも

Like a flower myself 男だって汚い

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