俺様ダイアリー
道を探していた
幾数本にも分岐する未来
過去の過ちはマークシートの間違いを正すより
いっそ勘に賭けたい 足跡が続くから
現在僕はここにいる だが 天地無用の
意味が分からない 確か神は一次元から二次元そして三次元を
作り出したような気がする
懐中電灯が壊れているのでこの廃屋を探索するのは難しいが
肝試しだとお前はケラケラと笑う
恐怖それは確かに刻まれたというより背負わされたという方が
正解なのだろう 彷徨する魂には明滅する松明の灯りが大層眩しいらしい
僕もそうだ 押入れみたいな家に住み食事を自分で作り洗い物をする
主夫…… ふざけんな 馬鹿らしい 俺様が俺様が日々の食べ物に
困るなどありえない しかしそれが現実なのだ
俺様 俺様 一体何者なのだろう? お名前は?聞くマドンナ
名乗るほどの者ではありませんと切り抜けるが僕は自分の名前を忘れている
悲しいと一言呟いて俯けばコンビーフの空き缶にお恵みの金が入るのだろうか
もう戻れない ホームレスが凍死したのは確かにTVでやっていたから
楽しかった日々さえ俺様ダイアリー破れかけ
この汚い俺様ダイアリー破れかけ 文字も踊らない 偏屈の屁理屈
だから言ったろうと言ったお前は
憎らしいほど輝いていていつもケラケラ笑う
その男の名はああああ RPGで適当に付けた名前
お前の事さえも忘れちまったのさ