表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
夢現
478/900

夏瓶

夏瓶には 美しい物が一杯詰まっている

大富豪も貧乏人も自分の大切な宝物を失くさない為に

夏瓶に入れて保存する


シャッター音がコダマする

その度キラキラと光る


宝石やトランペットや豆や紙の切れ端

みんなが大切にしている物を守る為の瓶


夏風にからかわれても笑わない

夏雨にふられても濡らさない

夏海の潮風も錆びさせない

夏陽の熱風もくたびれる

夏鳥の鳴き声が共する

夏月の静けさが笑む

夏虫の儚さに涙す

夏苔に涼を求む

夏華を楽しむ

夏鈴を愛す

夏酒は友

夏瓶は


夏瓶はとても綺麗な装飾で叩くと良い音がする

魔法の瓶 魔力を蓄えているから 不思議な力が湧く


歴史は何時始まったのでしょう 夏瓶も其処までは知らないけれど

それでも空っぽのその中身は歴史を確かに見てきたのです

そして現在 保存が便利だから

夏瓶はあまり見かけないけれど


それでも何処か遠くの山の頂上で涼んでいるのでしょう

みんなの大切な物を守り 思い出に浸りながら涼んでいるのでしょう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ