表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
夢現
475/900

愛されてるのに愛せない

愛されてるのに愛せない

そんなこころの病気 誰にも治せない


映画のエンドロールをただ独り観ていた

レイトショー ポップコーン全部落としちまった

あまりにも孤独な主人公と自分がリンクする


音楽を愛していたけれど

情に棹差せば流される 溺れる者は猫の手にも縋る


今は地獄を通り越して 無だ

何もこころに浮かばない 心象風景に色は無く

キャンバスに描いたデッサンは狂ってる


紡いできた言葉達いとおしきぶんしんに勇気付けられ

その度に転んで「どうしてあんた何も無い所で転ぶの?」

ってしょっちゅう言われてた


混乱した耳ピアスが喰い込んで脳をぶちまけそうな程の不快感

泥酔した牛の乳は不味く美味しく食べるには焼き肉にする快感


そんな事を繰り返して 

最初から一人で 今一番一人だ だから笑えない 泣けない

かつて零しても零しても器から溢れ出す涙は 見られちゃいけない事 だった

誰にでもあるでしょう?


巨大な隕石が地球に迫って 

逃げ場所も無く 

世界が半分に割れる夢


極端な金銭的損害が迫って 

うろつく家計簿 

都会の安アパート 扉叩かれる現


弱くもない 強くもない ただの人

そんな奴愛される筈も無いよね 仲間は去っていく

逃げないで! 

こころの中で叫んでも 

その中のモンスターが雄叫びを上げて人を脅す


血が大量に流れていた 気絶するほど

絶対に許せない そんな余裕無いから


心臓が痛いよ 夢の中で逢えたらイイね

人は現実問題金さえあれば生きていける

だけど一人で死ぬのは嫌な物だから


彼女は刑務所の独房で自ら首を絞めて苦しみながら

逝ったらしいよ


人間万事塞翁が馬 夜更かししすぎないでね ね

ネズミがクルンとバレリーナの様に回って排水溝に溜まった

タバコのカスを家に持ち帰ったよ 僕が捨てたんだ


愛されてるのに愛せない

そんなこころの病気 誰にも治せない


そしてはっきりした理由も無く

君の事も忘れて捨ててしまうのかな?

散々人を傷付けた後なのに涙も出ないよ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ