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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
夢現
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夏に降る雪は

透明で儚く脆く散ってしまう命の様に

夏に降る雪は 君との最後の思い出


有り得ない事 そんな事でも見つめたいよね

夢見たいよね そして愛だけを感じていたいよね


それに痛みが伴ったり

ともすれば世界が破滅したとしても

懐かしいあの笑顔に再び会えるならば

いま凍えて死んでもいい


世界の裏側 マントルを越えて行ってみたいな

でもきっと夏に降る雪なんて

何処に行ってもお目にかかれないだろう

ただ思ったんだ 君の手繋いだ時氷の様に冷たくて

石清水 死屍累々 山の残雪

闘いの記憶

それらがフラッシュバックして


君が人間でも魔女でも死神でもいいよ

全部許すよ そして全部許して

君を愛してしまった僕の過ちと後悔せつなげを 


遠くで鐘が鳴り響く 誰の為でも無く

それは正に夏の烈火の如く燃える死体の

あの独特の毒々しさ消すための


ああ 地球にもたらされた異常気象にんげんのあやまち

祖先の鎮魂を願う時だけ 

熱射が降り注ぎ 涙の様な粉雪を溶かしていく


君の冷たい手

凍えそうな夢の中で はっきりしない現実ゆめのなかで

確かに僕と君は手を繋いでいた


透明で儚く脆く散ってしまう命の様に

夏に降る雪は 君との最後の思い出


アイアンメイデンが笑う

残酷な暗黒 君は一体どうして君なの?

他の誰かじゃ駄目なんだ

まるで呪いの様に僕等は引き離されそうになる度

一つになっていく


ちっぽけな心臓が鼓動速める

もう誰かが傷ついたとしても

君を抱き締めることを躊躇しない

ヤマアラシのジレンマ要らない

針すらも愛しい


透明で儚く脆く散ってしまう命の様に

夏に降る雪は 君との最初のメモリー

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