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求むるも弔う
死んだ人とは決して話す事は出来ない
それでもふと生前のことを思い出して
こんな事があったんだよとか
あんな事があったんだ……とか
話してみたくなる
お盆には霊が帰ってくるなんて
昔の人は優しくて寂しい嘘を唱えたね
それでも僕らだってそれを半ば信じてる
あくまでもそれは自分の心に整理を付ける為
死んでいった者を忘れてしまわぬように
半分嘘なんだけど そう考えたのだろう
求むるも弔う
故人を偲んで
この世界には死や息苦しさが溢れているから
どうぞごゆっくりお休みくださいと
とても嬉しかったですよ 話せてと
満足して
僕らは涙に暮れていてはいけないから
動き出す それが生きている証拠
霊魂の存在はホントは知らないけれど
今夜は無礼講だ 呑んで呑んで
呑みまくろう