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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
ショートストーリー3
432/900

涙色のスカーフ

お別れの時が来たね

出征する貴方 帰ってくる当てはない


でも信じている 生きてまた再会できると

涙色のスカーフ 涼しげでしょう?

首に巻いてお守り代わりにして下さい

貴方の厄災の身代わりとなればよし


こんなに辛い別れ いっそ私が変われたら

老いた私達には令状も来ない

若い人たちの青春を奪ってなんて冷酷な赤紙なの?


祈る事しか出来ないけれど 勝ちましょう

それこそ奇跡でしかないけれど

将来の子供達が平和に暮らせるように

私達が捨て石となるしかないのだから


そして沢山の人が死んだ

その屍の上に我らは立っている


その血と涙を永遠に忘れてはならない

青と赤が混じり合ったスカーフ

私達の血を注いで真っ赤にしましょうね

貴方が生きた証となるように

そして時は経ち色の落ちかけた

そのスカーフはやっぱり新しい命の涙の色 


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