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気付いたよ
ずっと一人ぼっちだと思っていた僕に
人は一人じゃないんだよと教えてくれたあの人の死に
涙も流れなかったよ
そしてまた一人ぼっちなんだと
もうダメかもしれないと一人震えていたあの夜
希望の歌なんて何の役にも立たなくて
人の世の儚さを歌う歌なんて嘘っぱちで
追いかけて死にたい それが本心だった
僕はどんどんダメになっていく
涙がとめどなく溢れてきた
どうして今頃思い出すの?
あの人の遺影を見る度何だか苦しくて
楽しかった思い出が悲しげに走馬灯のように回る
ごめんなさい そしてありがとう
またお会いしましょうね 僕がそちらに行ったら