好き過ぎて怖いの
君に初めて会ったのは
七月の一番暑い日だったね
ドキュンと来たんだ
持っている雰囲気とかさ 白すぎる歯とか
僕は困惑して君に冗談をけしかけたけれど
君も困惑してちょっと困った顔してたね
それから僕は君の事考えすぎて眠れなくて
いつか告白するんだと決めたんだ
二人の距離は少しづつ縮まっていったけれど
どうしても勇気を出せないままで
君が髪型を変えたのが心配で心配で
今こそ告白する時だと思った
僕と付き合ってくれないか言った後
少し頬を赤らめて「うん、いいよ」と言ってくれた君
思わずガッツポーズしたよ
それから半年経っても手すら握らないで
僕は君の瞳を覗き込むように
君はまるで太陽を瞳に宿したかのように
燃えて 光って 輝いて
キスするならここしかないから
君をグッと抱き寄せてキスしたんだ
君はぐったりして死んだ人みたいに
崩れ落ちてそれでも僕の手は離さなかった
そして言った「貴方の事好き過ぎて怖いの」って
だけど僕だって同じ気持ちだったさ
もはや二人を遮る物は
一心同体になれない悲しさしかなかったから
強く抱き締めた 離れない様に
ずっと傍に居てくれよと心の中で願いながら
頬を寄せ合う時 君は背伸びするのが苦しそうに震えていた
君を愛してる それだけが嘘偽り無い気持ちだった