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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
個々心求むるセカイ
388/900

恋したみたい

貴方の背中に恋したみたい

暮れなずむ街 自転車に乗って

商店街の並ぶ坂を二人で通る


ああ こんな日々がずっと続くなんて

まるで夢のようです

確かに感じる貴方の鼓動に

父の背中の様に感じた


時は経ち 二人いつか冷めてしまったけれど

それでも切れないのが絆

愛し合う行為が無くても 義理と記憶が

鮮やかに この胸を再び焦がすから


いつまでも恋してトキめいていたい

それが女心だから 夢の様に過ぎ去ってしまった

日々にご褒美として 金婚式


貴方の背中は昔と違い

狭く小さくなったけれど  

それでもそっと抱き締めたいような

郷愁に駆られる事もある


貴方の背中に恋したみたい

二人で乗った観覧車 初めてのキスに

頭がクラクラした事今でも思い出す


ああ 連れ添った二人の歴史に終わりが来るのだけど

それでも愛だけは どちらか死ぬまで心臓に燃やし続けたい


お別れの時ね さようなら 

私は言えるよ 幸せでしたと

それをくれたのが貴方でした

結局私の全てが……愛でした


夢の様に過ぎ去ったけれど私忘れません

貴方のあの日の温かく大きな背中を

遺影で笑いかけてくる貴方を今でも愛しています


貴方の背中に恋したみたい

暮れなずむ街 自転車に乗って

商店街の並ぶ坂を二人で通る

そんな夢を見るのです 今でも

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