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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
個々心求むるセカイ
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来来春風

春の風は優しくて暖かい

まるで君のほっぺたの様に

何かを運んで来てくれそうな予感がするね

種子も元気に芽生えてくる

命の季節だ

春の風は誰にでも平等で心醜い人々でさえも

深呼吸させる力 そう力がある

来来遥か 彼方まで 飛ばしておくれ

僕と君を雲に乗せて


エナジーが溢れてくる 雪崩込んでくる

山の残雪も消え去り 夏をいずれ運んでくるのさ

来来春風 息吹で全ての生命に祝福を与えて下さい

平和な世界が何時までも続きますように 人の屍を腐らす

そして海へと捨てる風 自然の摂理の前にため息漏らしても

恐れないで 今はただこの風に乗って空に架かった虹のアーチで

未来へといこう 老々 散り際 旧帝国の威光の前にビビらず

若々しい僕等の感性は未だ完成の時でも歓声の時でも無く

ひたすら我慢した後の閑静であるから


面白い言葉遊びで一句詠んでみよ

早々 手を挙げて横断歩道を渡る子供が笑う前に

ひたすら呼吸を繰り返す 生まれ変わる細胞 細動する心臓の

不安さを夏色に溶かせ 春風から夏の烈風へと

進むのは 僕等の背中に生えた羽の揚力

余力など残さず羽ばたいて行こう 見たい未来へと

そこに君がいるから そこに仲間がいるから

大人になってしまう前に 夢を信じて生きて行こう

さぁ手の平を太陽にかざしてそのあかに涙して悦ぶ

今生きているという事を 生命の実像を立証するのだ

僕等は確かに……あの日のアーチを潜り抜けてきたのだから

来来順風 僕等を導け 幸せのある方向へ

来来春風 春の風の香りは どこまでも優しい

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