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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
神への反逆
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穢れと浄化の芽

神が泣いている 

太陽が嘆いている 

月が見つめている

流星群 運河の様に列を成してる


私達は皆間違いで生まれた

望まれた子供だったとしても

望まれなかった子供だとしても

人生などと言う劣化した現象を死ぬまで味わう


どうせ終わってるんだ 誰とも笑わないんだ

そう決めたんだ……


神を泣かせたのは私達の罪 いわゆる原罪

太陽が嘆いているのは 存在の有用か無用か

月が見つめているのは 夜中まで働く人の姿

流星群は散り散りとなって消えた


宇宙とは? そうだね段々広がっていくね

省みて私達は萎びて蹴散らされ死に逝くね


圧倒的な情報量を裁くのはPCでいい

裁判官など最早不要だ 争いの種でしかない


主審もコンピューターでいいんじゃね?

全部諦めてリュックを降ろせば楽になれるよ

天使が推す 悪魔はどうする?


結局全ては自分次第 生きたまま無になれるか?

夢の中で足掻いていないか?それが叶う可能性は?

疲れただろう この温かいココアを飲みなさい

ね?気休め程度にはなったでしょう?

聖母様の慰め 戒め 攻め立てる人が正義なの?


分からない 全てが 答えが記されたテストならば

死んだ方が良い 分からないからこそ私等は探すんだ


そんな人生を送るきっかけをくれた両親には

枯れかけた薔薇の花と白百合の花を一輪ずつ贈ろう

薔薇は血液を示し 白百合は真白い心を示す為

心臓が 破裂しそうだ


浄罪とはかくも苦しいか 穢れ無き物それは

何処かにはあるらしいが 我々の手の届く所には存在しないのだ

それを私達は気付かないふりをして 

毎日パパ ママ朝御飯美味しいね 等と戯言を言うのだ

子供だからそんな事で笑える 羨ましいね……

パパとママと言う記号は朝御飯はしっかり食べなさいと

機械音を響かせながら作成された音声を読み上げる

怖いな 罪深き人々 浄罪を求めよ 清められ賜えよ

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