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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
凱旋
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桜LOVE SONG 

舞い散る花びらの数だけ愛があって

その形は違う様で何処か似ている


君が側に居てくれた春

桜の花はあんなに荘厳で神々しかったのに

君が隣に居ない春は

自らの人生からの立ち去り方について考えている


今 確かな言葉は何も言えない 傷つけてしまうから

愚かしい確信を持ち続けたまま拾った花びらは死に絶えて

色を失っていった 僕の顔色の様に 僕の声色の様に


本当に愛していました 時に傷つけてしまったけれど

不意に君の美しい髪に舞い降りた花びらは優しく何かを囁く

君が桜を愛でていたから


将来ね 君と手を繋いで 真ん中には僕等の子供が居て

とても幸せで自然と笑顔が零れる筈だったんだよ


舞い散る花びらの数だけ嘘があって

その痛みは生きている証だとしても振り払いたくて

桜すら たらたら 流れる 脂汗かいたおでこに張り付く

笑えないまま 側に居た人達は馬鹿にして笑ったけれど


桜LOVE SONG 永遠に続く愛など無い事を知った時の絶望感

ただ君と寄り添っていたかった四年間


何度も確かめたネクタイの向きにいつまでも手間取って

髪の毛のセットも気もそぞろ 不安ばかりだった過去

あの日僕等は大学を卒業したっけね


桜LOVE SONG 悲しい痛みに耐えながら

僕は歌うよ 君だけの為に もう僕は一人でも構わないから

今は君の結婚生活が豊かで実りある物でありますように……

そう願うだけ 神様だって赦して下さるさ


恋なんか忘れちまった僕を導く桜並木

夜桜が今 暗闇の中で 僕の瞳孔を薄紅色に染める

知らぬ間に涙していた やっぱり君じゃなきゃ駄目だったから

I just sing love song forever.


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