高貴の星
やる事したい事沢山あって
このお屋敷の中は息が苦しくてしょうがないのです
出ていくにあたっても後ろ髪引かれる事無く
さっぱりしたものです
今までの教育は酷かった
肌の色や貧富の違いで人を選別し
いつも言われていたのは
私達は特別なの その中でも貴方は一番
何が一番なんじゃい 飯食って本読んでお菓子食べて
豚みたいに肥えそうでダイエットするのしんどかったわ
私に言わせればあいつらみんな金は持ってるけどおかしい
違う意味でもヘソで茶が沸きそう
男とイチャイチャしたり
遊園地なんて最高 遊ぶ園なんて私から見れば天国よ
身分だの金持ちかどうかなんてまるで関係なかった私は
売れない作家志望の大学生と恋に落ちた
彼を支える為に仕事したり料理、洗濯、家事全般
他にも通過しそうなコンテストをパソコンで片っ端から調べて
凄くウキウキしたの トキめいちゃったの
彼の為になるならと思うと嬉しくて嬉しくて
あのお屋敷は今は誰も住んでいなくてツタは伸び放題
ガラスは割れて家の中はがらんどう 私に裏切られて
間違いに気付いたのでしょう
そして彼が売れ始めて収入が増えて結婚する事になった
すぐに子供が出来て 大変だったけど本当に幸せでした
立ち止まっていては幸せは手に入らないの
大事そうに見える物でも捨てなきゃいけない事もあるの
間違った教育は子供を闇に放り込んで病ませるの
全ては自分次第 この五体満足な幸せを噛み締めて
自分の人生を彩っていくの 後悔しない様に