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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
Recut
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子供の育て方

空間は歪み風の音は震える

とても寒い 心も体も


温かいコーヒーを一杯

読みかけの本を閉じた


子供は8つになり

物心付き始め学校ではジャガイモでも選別するように

洗浄されているのだろう


私は父としてあの子に何がしてやれるのか

将来を提示するほどの特技もないし

正解は答辞するものでは無し


掃除のやり方 料理の作り方 異性との付き合い方

まだまだ今後教えなければならない


私は言葉を持たない 会社でも黙って仕事を淡々とこなす事で

存在を証明してきた 正直つまらない人生だ


娘には夢を持たせたい 大きな大きな夢を

成功者になれとは言わないが何か夢中になれる

それはただ1つでもいい


男親であるという事 それは無責任なのだなと感じる事もある

パパ、パパと擦り寄ってくる娘を抱っこしてやる時 泣きたいくらい

人を育てる事の難しさに困難さを感じずにはいられない


厳格だの権威だの振りかざしても子供は大人の事情に敏感で

嘘を見抜く 1つたった1つでいい 腰を下ろし子供の目を見て

愛してる事を伝える事 そうすれば何時の間にか大きくなった子供は

親を超えていくだろう


これから色々な事が君に降りかかる

その時少しでもいい 私を頼ってくれないか

不良でも反抗的でもいい でも人にやさしく

傷つけない 心の奥底に慈悲をそっと抱いて

ニワトリが卵を温めるように そして飛べない無力さを

私にぶつけて欲しい 必ず答えてあげるから


空間は歪み風の音は震える

とても寒い 心も体も


でも孤独感も不安も全部しまい込んで笑う

読みかけの本をまた開く


子供の育て方 


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