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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
Recut
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私は枯れて行く

スカイブルーのマフラー

紺のブレザーに白いシャツの私は

寂しくバスを待ってる


冬は曇天が多くて化粧っ気の無い私は

少し青ざめてる


学校に行く理由が見当たらない

一学期は不登校だった


二学期初めて登校しようと思った

背中に黒いギターケースを背負った私は

ミュージシャン志望


家ではボカロやったりギター弾いたり

お母さんに「ご飯食べないの?」と聞かれても聞こえないフリ


部屋は高2の女生徒にはお似合いなのかアニメキャラの抱き枕


学校に行くとみんな「心配してたよ」と言う

その内の何人かは私の名前を忘れてるし

私も忘れてる


誰か気付いて欲しい 私ギター持ってきたの

ボカロで曲作ってニコ動にUP

今では誰でもやってる 私の曲なんて所詮ガキの戯言だ


歌手になりたいなー

不登校の私に用意された席は向かって右奥で白いカーテン

青い名も知らぬ花の活けられた花瓶


外が良く見える 今日は珍しく晴れ 青い空と白い雲

私は枯れている 正確に言えば枯れて行く この狭い教室で


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