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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
Recut
333/900

ファイティングポーズ

悲しいくらい寂しい夜には

そっと自分を抱きしめて眠る

明日は必ず来るから


いつも独りだった

カッコつけて誰とも交わらなかった

愛車はポンコツで

でもカワイイ奴だった


酒に逃げていた ここから飛び出したかった

何も見えなかった 深海の水圧で潰れそうだった

釣り上げられて魚みたくぶちまける内臓が

とても綺麗で愛おしかった


しくしく痛む 胃腸 もう僕のものではないかのように

勝手に動く それが人の機能 ビールの気泡が呼吸苦しめる


好きな歌が嫌いになってしまった

それが悲しくて大人になる事って残酷で

いつまでも子供でいたいなんて叶わない妄想で

ピアノが歩き出して遊んでいる

ピン ピン 黒鍵が整列する


悲しいくらい寂しい夜には

そっと自分を抱きしめて眠る

明日は必ず来るから


頭痛止めと下痢止めが手放せなくて

人がたくさんいるところが苦手な

そんなロンリー 原理と心理

もう腐りかけの豆腐みたいだね


ああ、空が飛べるなら

ああ、空が飛べるなら

かつて誰もが夢見ていたことが

すべて現実になって


僕は怖いよ いつか消えるのが

両手でそっと包み込むろうそくの火が

ゆらゆら揺れて 一触即発のピストル

狂った凶弾に殺されるのを夢見

故に僕はファイティングポーズを下げるんだ 


一発のカウンターを世界にぶち込むために


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