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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
ショートストーリー
324/900

落涙 ~真夜中の涙の理由~

部屋の片隅 学校の斜め左角隅っこ

デスクのない会社 買えない車


何処へ行っても何を言っても鼻つまみ者

自らがそう思い込んでいるのだから仕方ない


そんな惨めな気持ちでメソメソするのが好きだ

それを彼女に言ったら一発でフラれたよ


人生経験とか一般常識とか全然無い

でも落涙した事は無かった でも


昨日突然母が死んだんだ

僕の一番の理解者

唯一の理解者 いつも優しかった母


もう三日も夜通し泣いているよ

ああ この涙が宝石になって貴女を飾り付けたい

もう僕は自分で自分を諦めた


真夜中泣いて泣いて狂ってしまえばいい


ただ神様が泣くのを止めたら

お前のお母さんを返してやるよと言ったら


お菓子やおもちゃで満足する幼児の様に

ぴたりと泣き止むのにね


今日もみそっかす 今日も仲間外れ

お母さん帰ってきて僕を助けておくれよ


一筋の涙が綺麗だった

濁流の涙が切なかった

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