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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
Bet to Survive
319/900

今の僕には何も無いよ

今の僕には何も無いよ

ただ風が吹き抜けていくだけ……


君に愛を告げた日

いつもだけど泣き虫な君は

泣きながら「うん」とだけ言った


それからはただ楽しい事ばかりじゃなかったけど

二人で乗り越えてきた

別れの危機も 結婚と言う約束を選ばなかった事も


今、君が居なくなって思う

ホントに僕の事ばかり見ていてくれたんだなと


抱き締めて その細い身体を

冷たかったけど でも温もりがあった


別れる事を決めて 僕は思ったのさ

恐らく君以上の人はいないだろうから

一生一人 氷柱の中に閉じ込められた様に

身動き取れなくなる事を知っていたんだ


だから今の僕には何も無いよ

ただ雨が降り注ぐだけ……


ビーストの様に叫びたいよ

君とのアニマルライフ楽しかった

二人だけのテレパシーが繋いでいた

この……絆 君も大人になったから

もう僕なんて居なくても歩いていける


むしろそれを待っていたかのように

君に冷たく当たって ガラス窓向こう側

隔て 触れ合わなかった事 ゴメンね

ホントにゴメンね 

ありがとうなんて気障過ぎて言えないから


君の笑顔が咲き誇りますように

遠くから一人乾ききった洗濯物の様に

パリッとした苦笑い浮かべながら思っています


今の僕には何も無いよ

ただ空で雲が流れてるだけ……

けど

ほら羽が生えて来たよ 挫けたりしない

がむしゃらに生き抜く 馬の瞳の様に輝きながら

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