4⇔4
快感よりも痛みを乗り越えて掴みたい夢がある
聞いたふうな口を利くより
知っている知識で立ち向かう暴風に
目深に被った帽子の奥の目は虎の様に鋭くありたい
愛 それは 何だろう? 我慢と辛抱ばかりでは
それに到達できない 裸で踊るばかりでは虚しい
歌 それは 届くだろう 耳障りさと鼓膜の振動で
世界中に 溢れる 幸せが 物語より現実的で
当たり前の事でこの世界は回っているんだけど
どこかではやはり狂いが生じているんだ
もう そろそろ あの日が来るな 世界が
暗転してしまった 悲しい大地の怒り
発明よりも愚鈍な愚かさで開きたい悟りがある
人間は考える葦だと結論付けるより
いつまでも風に曝され砕け散りながら
それでも形状の変化から曇天の雲の様に不安でありたい
恋 それは 何だろう? 鼓動と期待ばかりでは
厭らしい 酒を飲んで誤魔化すばかりでは切れない
雨 それは 降るだろう 傘も差さずにずぶ濡れで
世界中に 溢れる 悲しみが 事件よりも評論的で
灯篭が川を流れる それは起こらなければ良かった
怒りの矛先なんて無かった
その無慈悲さの前に 遺影の前で泣かないで下さい
でも忘れないで 人の命の儚さの前に対面する恐怖を
失われた物なら復元すればいいさ
かたちどるメモリーとテクニック
だけど涙は枯れ果てない 壊れた心臓に
脈は打たない 雷は鳴らない
ただ頑張ろう 全ては過ぎ去るけれど
それに身を任すのではなく行動から始めよう
ぶち壊されても負けんな 愛も歌も恋も雨に流されはしない
そこに確固たる居場所を作れ 誰にも侵入できない領域を