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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
色は匂えど散りぬるを
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One Day One Love

君に突然訪れる春は戸惑いと共に

君に囁きかける

甘微で垂涎 それでいて華美で楽園


恋に囚われた勇者行くあても無く

ただひたすら女という字 空に見つける


ある日恋文が届いた 差出人不明の

でも僕には誰からか分かっている


君に突然訪れる春は妄想こころのかがやきと共に

君に衝動という軌道を提示する

優艶で質素 それでいて業炎できっと

燃やし尽くされるのでしょう


恋という名の一文字に全てを賭けた

相合傘の下にしたためた その文字 

二人 愛には早すぎて


消炎のいやし 証明するえにし

ちつじょは悲しいほど君と僕を縛り付ける

熱い緑茶の様に 体を暖める

そして眠れなくなる 火照りを冷ましきれないから


何度キスしても あの初めて書いたラブレターの様には

燃えないほど 出会いと言うのは衝撃的で楽しい


君には僕が見えているの? いつも虚ろに空を切り取るのに夢中な君の背中

見つめていたよ 抱き締める時じゃないと思って


おお、皇帝よ 私達貧民から恋の悦びを奪い給う事無かれ

命 短し恋せよ乙女 その日来たりし申せよそれもおとめ


ただひたすらに見つめ合う事しか出来なかった二人の悲恋を

吐息のオブラートに包んで池へと放り込む だが葬り去る事は出来ぬ


ああ あの時の手紙に「結婚して欲しい」と書いていたなら

君はきっと目を白黒させて 赤くて青い涙で歓喜したかと思うと残念だ


せめて大粒のしんじゅで 君を引き留めて 

快楽の愉悦の盲目の愛の証としただろうにね


何時の時代も男と女は恋をする 鳥 羽 むしられるのもお構いなしで

One Day One Love 突然訪れた秋の風が懐かしいのも僕ら生きているから

ある日僕は君にだけ恋をする 愛に変わるまで

君の頬 紅く染め上げるまで 為に 故にしんじゅの様に黙りこくってしまう


One Day One Love……

One Day One Love……

君にある日舞い降りる

このシンシンと振り続ける雪の結晶の中から

一つとして同じ事の無いかけがえない愛へと進む


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