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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
色は匂えど散りぬるを
290/900

父は全てを知っていたんだな

人生の辛さ 苦しさ 悲しさ 楽しさ 嬉しさ 

愛する気持ち 絶望と希望 別離わかれ


時折分からなくなる事もあったさ

だけど今僕は確かに愛を感じる事が出来る

母も同じ気持ちだろう


感謝したい気持ちはある

でも僕をこのように惨めにしたのも父だし

父は嘘吐きだ


だけどそれすらも優しさだって分かった時

僕は父を思って涙するだろう


いつまでも健康で長生きして欲しい

その笑顔に何度も癒された


美男子の系譜 僕には受け継がれなかったけど

生意気な所は似てるよななんて嫌味


信頼とか甘えじゃなくて理解

勝手なロックシンガーは人と人は分かり合えない

そう歌うけど 


想いでの欠片 必死に掘り起こそうとしても

悲し過ぎる家庭だったから眩暈を起こし記憶は曖昧で


それでも写真を見れば僕を抱きしめている父と母がいる

それだけでも幸せ

どうして僕は選ばれて産まれて来たのか

両親を誇りに思う事の美しさ


友達でもおままごとでも無い

命を賭けたぶつかり合いなんだ

僕は譲るつもりは無い 貴方が死んでも


それでも戦慄に慄くのだろう お別れはとても怖いから

不思議な事だらけ 僕と言う命はダミーは作れないから

例えいつか一人になったら 貴方が教えてくれた全て

総動員で生きるよ


だから貴方も長生きして下さい

僕よりも 

そしたら僕が悲しみを感じなくても済むでしょう?


勝手な理論 それでも 貴方に捨てられたら

行くあても無い


心の底からの叫びは時折人を勇気づける

父はいつも自分を痛めつけていたけど

そんな事しなくていいんだ 

悪いのは僕だと少し解り始めたから


父は全てを知っていたんだな

人生の辛さ 苦しさ 悲しさ 楽しさ 嬉しさ 

愛する気持ち 絶望と希望 別離わかれ


愛情と嫌悪 天秤にかけてもさっぱり動かないから

僕はやっぱり迷ってしまうのだ



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