表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
Hot Flesh
251/900

Hard Work

その仕事は戦場だった

色々な事を守らなければならなかった


秘密も終末も ただその二つは

特別で 神棚に飾るような厳かな儀式だった


眠れなかった 涙する暇なんてなかった

虐められ 自分で自分を虐めた


今でもその時の事を思い出すと

戦慄に震える


何が正しくて 何が嘘なのか

薄っぺらい給料袋 それだけが僕を証明していた

とにかくがむしゃらに 愛なんて交わす暇無かった


転落してしまえばおかしなもので変に体軽くなる

それでも捨てちゃいけない物だけは宝石箱の中に詰め込んだよ


味方なんてさあ すぐ切れちゃうセロハンテープみたいで

見方次第でコロコロ変わる


あくる日もあくる日も楽しくないから酒に明け暮れ

人に責任押し付けて痛み覚えていた


本当に愛なんてあるのかなぁ?

僕は見せてもらった事も無いし触れた事も無い

ただ一人立ち尽くしたり タバコの箱をグシャと握り潰した


あの山の中で見つけた石清水 掬って飲み干すのが罪だと知らなかった

オアシスだと思っていたから


弾丸が飛び交う 言葉が襲ってくる

僕にとって青春と呼ばれたものは失われた10年だった


ただ寂しかった 旅だけが心を癒してくれた

それも全部過去のお話 今は隣に君はいない


この夏が終わったら仕事等辞めて旅に出たいよ

短い人生に思い出は再び作ればいいさなんてカッコつけてらんないから


その仕事は戦場だった

色々な事を守らなければならなかった


秘密も終末も ただその二つは

特別で 神棚に飾るような厳かな儀式だった

それを今でもスティグマのように守っている僕は

ダメな人間なのかもしれない


救いとは何なのか どのページを捲っても

正しい答えなんてなくて


心なんて捨てておしまい 愛なんて軽々しく語るな

今日も満員電車で 心無きマネキン


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ