Hard Work
その仕事は戦場だった
色々な事を守らなければならなかった
秘密も終末も ただその二つは
特別で 神棚に飾るような厳かな儀式だった
眠れなかった 涙する暇なんてなかった
虐められ 自分で自分を虐めた
今でもその時の事を思い出すと
戦慄に震える
何が正しくて 何が嘘なのか
薄っぺらい給料袋 それだけが僕を証明していた
とにかくがむしゃらに 愛なんて交わす暇無かった
転落してしまえばおかしなもので変に体軽くなる
それでも捨てちゃいけない物だけは宝石箱の中に詰め込んだよ
味方なんてさあ すぐ切れちゃうセロハンテープみたいで
見方次第でコロコロ変わる
あくる日もあくる日も楽しくないから酒に明け暮れ
人に責任押し付けて痛み覚えていた
本当に愛なんてあるのかなぁ?
僕は見せてもらった事も無いし触れた事も無い
ただ一人立ち尽くしたり タバコの箱をグシャと握り潰した
あの山の中で見つけた石清水 掬って飲み干すのが罪だと知らなかった
オアシスだと思っていたから
弾丸が飛び交う 言葉が襲ってくる
僕にとって青春と呼ばれたものは失われた10年だった
ただ寂しかった 旅だけが心を癒してくれた
それも全部過去のお話 今は隣に君はいない
この夏が終わったら仕事等辞めて旅に出たいよ
短い人生に思い出は再び作ればいいさなんてカッコつけてらんないから
その仕事は戦場だった
色々な事を守らなければならなかった
秘密も終末も ただその二つは
特別で 神棚に飾るような厳かな儀式だった
それを今でもスティグマのように守っている僕は
ダメな人間なのかもしれない
救いとは何なのか どのページを捲っても
正しい答えなんてなくて
心なんて捨てておしまい 愛なんて軽々しく語るな
今日も満員電車で 心無きマネキン