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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
アースランド ~a long time ago~
239/900

傷だらけの日々に捧ぐバラード

いつかは終わると知っていても

認証したくない


誰とも話さない 君だけ離さない


傷だらけの日々に音楽を

悲しみの連鎖 悦びの操作


何事も意図的で 生まれ変われない


傷だらけのレコード 針を落とす

不快も快感も 遥か昔の事

今の僕には泣けるようなバラードが良く似合う


生き身の喜びを禁ずるなんて いいわ ムスタッファ

私そんなの大嫌い ルバイヤットが書いた


僕の喜びってなんだろう 傷を舐めてくれる

恋人には縁が無いし 眠るのがもったいないような気がして


今日も流れる 傷だらけの日々に走馬灯のバラード

愛だけを切実に歌った そんな歌が今聴きたい


流れゆく時代の濁流に流されてしがみつく丸太さえ無い

この人生


でも悲しい事 辛い事ばかりじゃないよ

君が頑張っている事 人と人が分かり合える

難しい事だけど とても大事な事


そんなに捻くれないでご老人

嫌味ばかりでは人は離れて行ってしまうよ


コーヒーを飲みながら詩を読んでいる時間

味わいは如何?


君の傷を治すのは他でも無い 君だけだ

悪い事もイイ事も全ては決まっているとしても

天国も地獄も無いのなら 私の紡ぐ言葉は雲散霧消して

ゴミ箱に行くか 火葬場に行くか


手首に刻まれた無数の傷跡 根本的に姿勢が悪い

死ぬ気も無いくせに 死ぬ覚悟も無いくせに

小便を漏らす程怖いんだ 死ぬのが


しかし僕等にはまだ時間がある 多かれ少なかれ

夏の果実は腐り易い やるべき事をなしたなら

心まで青空の様にブルーになる必要なんて無い


まだ信じ切れていない自分自身

紅葉が裂光を放つまでまたあと少し

強くなりたいよ 人を傷つけずにそれが出来るだろうか


いつも考えている ロダンの様に

ダンテが地獄の門を開く Le Poète 


君がやった事は朗報か因果応報か?

自信持って生き抜いたと言える時まで

僕等 人と人が繋がっている同じ世界観で

膨張し続ける爆弾を処理して

生きたい 生き延びたい それが本心


死にたい気持ちは 死ぬのが怖いからでは無く

自分自身が嫌いだから 


自分を愛すれば道は開ける

自分を愛すれば危地は乗り越えられる


音楽がただ流れている レコードは傷つき

針は擦り切れる それでももう20年はそっと飾ってあるのだから

音楽が好きだ 生きて生きていっぱい歌を聴きたい

死ぬ瞬間までも包まれていたい 愛する人が僕の手を取る


詩人には誰でもなれる 

僕は唄を歌っていくんだ それだけ それだけを願っている


例え役に立たなくても 人に無視されても 報酬が無くとも

うた歌いの救済はただ書く事にある


自分自身を見つめてごらん とても美しいだろう

体の隅々まで 知っているのなら 見た事があるのなら 彼を諦めないで


傷だらけの日々に捧ぐバラード傷を癒していく

傷だらけの日々に捧ぐバラード愛を育てていく


道のりは厳しい でも道端に咲くたんぽぽの様に鮮やかに

道のりは寂しい でも道端に深く根付くふきのとうみたいに力強く


負けないで 何時も言ってるだろう 

激しく乱舞する天馬ペガサスに乗り人生を駆け抜けろ

いつか箱の中で 花散りばめられる日まで


礼節を冷酷に調べ上げる機関 間違えたら 道踏み外す

でもそんな事の繰り返しで 失敗から学ぶんだよ


庭のチューリップがとても綺麗で 

コンクリに腰を下ろして眺める


太陽はてっぺんにある 一番強い星 君もそんな風に暖かく生きて行けるとイイね

僕はダメな人間だけど それでも手首に付けたアクセサリーはまだ切れていないから

流れ星に願いをかける この北空の星は 何処よりも澄んでいる

それが自慢と 昔は思っていたなぁ


ふと気付いた 僕が生まれる前からあったステレオ

どんな時も 変わらないで 人間は生き続ける もしかして人の心の中でも

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