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人生は正体不明
こんなに涙もろくなるとはねぇ
歳は取りたくないものだよ
昔は何も感じなかった 本当に
生きていたけど死んでいたから
僕の周りは笑いに溢れていたんだ
でもそれじゃいけないと僕は思った
いつまでも神様がお騙し下さる程命って重くないから
何だか涙を誘う物語は減って
明るく楽しくなった 日本は
それでいいと思う
僕が泣いたのはただ懐かしかったから
若い頃 毎日夢の中にいたんだな
現実は厳しいし 汚いかもしれなかった 今となっては
それでも何か残して死にたいよ
そう思う事に早いも遅いも無いけどさ
時代っていうのは流れていくだけなのかね?
そのせせらぎは不思議と前より重怠い様な気がする
さっぱりと髪を切り落としてまた一から始めるさ
強引に 前へ 上へ
遥かなる何か それを守るのか 攻めるのか
人生は正体不明