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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
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217/900

やってられないから

散々酔っぱらって気絶した

気付けば朝で頭は痛くない

コーヒーをガブッと飲み タバコを紫に燻らす


こんな筈じゃないんだ

俺の夢 何処行った? 思えば昨日の昼

サンドウィッチを食べただけの胃は鳴るが

それは空腹では無く 鏡を見たら唇の右下の

吹き出物が表わす様に 記憶の片隅 微か残る

最後に空けたバーボンのせいだろう


眠りたいが眠れない

会社が休みなのが幸いなのか不幸なのか分からない

共同住宅の合同ポストには新聞が三部

昨日の朝 読売を読み忘れたか


ホントに俺じゃなければ投げやりだろう

だけどお日様が昇ったら死ぬヴァンパイア 今は


何を食おうかな? その前にベッドの隣に女が居ないのは何故か?

と……ただの夢だったらしい 憤死しそうなほど寂しい


酒も大して残ってないので愛車のポンコツカローラで

近くの牛飯屋に飛び込む 口の中に何か掻き込みたい


いらっしゃいませー 可愛い声だ

顔を見ると かなりの童顔だが美人なので惚れた


丼を運んできた彼女の手にわざとそっと触れ

快感を脳味噌の奥から絞り出す


ああ、どうやら眠れそうだ

女日照りの辛さよ 明日は会社かよ めんどくせえな


こんな筈じゃないんだ

俺の夢 何処行った? 小学生の時の卒業アルバム

読み返せば なりたい職業 小説家 


それが今はそれを批評して 出版するか判断する仕事

皮肉というか よくもまぁこれだけ毎日毎日原稿が送られてくる事には

辟易 嘔気 そう 吐き気も色々あって 酸いのもあるし シャンパンなら甘かったりする

はっきり言って休肝日なんて要らない やってられないから

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