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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
幻覚フェードアウト
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僕の作った歌は

生唾を飲み込んでいる

この渇き誰にも癒せない

絶対侵されたくない心の傷だった

けれど今僕は必要としているんだ

ただ必要としているんだ……


旅立ちの日 誰もお祝いをしてくれる人はいなくて

凄く寂しかった そして不安だった

それでも 自分だけ見失わないようにと願っていた

僕がやりたい事 邪魔されたくない そうだ

自分勝手な奴と言われていた


僕は今も最前線だよ 黒いスーツを着たお兄さん

誰も言葉をかけようとしない そんなただの石像に磨きをかけてくれた

その事まだ忘れちゃいないよ 確かめているよ

絶対一番じゃいけない理由なんて誰にもないはずさ

それでもてっぺん獲ってみたい それが少年の心


野望渦巻く 天高く昇る 鷹は群れを成さない 人は傷つきやすい

あの時の僕の言葉は 嘘八百だったけど ガチだったし 八百長でもない

届かなかったね 失望あきらめという名の恋の告白 墜落したよ

助けて欲しかった そして逆に君を守る事だって出来たんだ

出来たんだ……


今はそんなに叫ぶ事もないや 静かにたたずむのは高いや

野菜や 火災や 司祭や 要らないや


そんな困難で そんな硬軟な君の牙城崩すのは誰なの?

知りたいよ 全て とにかくはっきりしたことは言えないけれど……


生きてはいないんだ 思い出の中だけなんだ そんな風に解釈した

すっとぼけた 蹴ったバスケット 届く訳ない Higher.


君にただ伝えたかったんだ この四文字を 「好きです」って

本当にそれだけで お別れに強く手を握ったさ 

翼は生えてこなかったけど神様に届いたんじゃないかな?

葉月 ひらりひらり 打ち抜かれ雄の宿命の前に

精一杯叫んだよ でも伝わらないの 僕の作った歌は 

君が「期待外れね」ってはっきり言ってくれればいいのに


 

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