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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
幻覚フェードアウト
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朝食はティファニーじゃない

それは別に大した事じゃなかったんだよな

たださっきまで瞬いていた星が流れて行った

それくらいの事件


付けっ放しのDVD ピストルを持った人達が

騒がしくドンパチやってる 漫画では死んだ人間が蘇る


まぁ凡人の日常なんてそんなもんでほんの少しの息苦しさ感じながら

とぼとぼ歩いていくんだよね


僕はもうあまりにも悪い方に傾いてしまって取り返しがつかない


何だったかな 昔深く考え込んでいた問題と答え 人生観とか

そんな大人ぶった事じゃなくて もっと青汁みたいな生臭い事

あの頃の僕と今の僕同じじゃないよ 侮らないでくれ


大人になってしまったと感じた時気持ち良くて吐いた

大人になってしまったと気付いた時快感で絶望した


もう電話も鳴る事もない 朝食はティファニーじゃない

ホントの一人ぼっち それはまだ視えないけれど確かにあって

たしか水の中にいたんだ 小さな命のともしび そのわびさび

そうだね 詫びたり 怒ったり 図ったり 


悪魔の囁きに係の者は聞き取り 供述は意味の分からない事を話している様子で


仲間でその心の中まで入って良かった季節は終わり時代は変わり

札束の嵐吹きすさべば心満たされたかも知れないけど


でも僕は思うんだ もっと優しく出来ないかな?って

風のように優しく頬を撫でる 光のように優しく駆け抜ける


あの歌が心の中 息づいているうちは 僕は負けられない

レコードの針のように記録された道を歩むのではなくて

あくまでも道踏み外して それでも善と運に終始するし

投げやりになったりしない 最期は死神の鎌に首切られるだけ


朝食は瀟洒にテーブルで一人楽しむもの

カフェなんて要らない 一日はただ孤独に耐える為にある試練

未練なく 外連味なく 連続した踏切の警笛 それがカーンカーンと鳴って

夕方を知る そんな寂しさに涙しないさ 屈さない 

誰もが悩み動いている事知っているから


朝食はティファニーじゃない

  

 

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