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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
うぶな桜
200/900

今宵の桜 

今宵の桜はまさに 狭間に咲く 散り際の命

もう終わりかけている そんな姿を誰もが複雑な思いで見つめる

色々ある 春 花が咲き乱れ 虫は活動を始める

日差しは柔らかで 夜はほんのり暖かい


こんな季節を日本人はみんな愛する

今日だけ忘れよう 抜けだす退屈

明日からはまた仕事に戻る 私は帰ろうとした

ただ酔いも醒めていたから まじまじと散った桜を見つめ


儚いなと思いながら まだまだこれからと気を引き締め

桜の花びらをそっと酒の注がれたお椀に忍ばせる

何時でも戦国の世である事を 草を血を木を花を思いながら

もう社会人十年目 明日から満員電車で会社に配送 奔走の毎日


今夜だけは 今夜だけは 散らないでくれ 夜桜

男は寂しそうに呟く 今日は喋り過ぎたから 

家では妻が待っている 娘が待っている

それでも何だか侘しいのは 何でなんだろうな?


それも人の道 寂しさも愛しさも 男は抱きしめ 女は涙で川に流す 

風流とか粋に浸りすぎたから 夜空の星が一層綺麗に映る 

こんな夜は こんな夜は

初恋の人を思ったりする 戻れない学生時代へと でもそれも消える


全ては 消える 何時か それを知っているから 知っていてもなお 

人はいつも 咲くけれど ふと僕なんかいなくなっちゃえと思う事もある 

だけどどうせなら泣くより笑いたい どうせなら夢見るより夢叶えたい

だから頑張るんだ その道の行く先が見えなくとも


 

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