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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
うぶな桜
199/900

花咲き誇る場所 ~桃園で~

美しき桃園で契り 戦った 戦士

歴史とは 詩にするには偉大であまりに尊し


青空に雲を見つければ 涙してしまうような

済んだ心持ちで 平和な世界に僕等生きている


でもそれも過去があるからこそ

剣戟の隙間に切り裂かれた桜の木一本

パラパラと散る花びら 離れていく花びら


今生きているこの連綿と繋いできた命の前で

物事の始まりが神だとしたら 春の始まりは花であり

終わりも花


君もどこか遠くで見ているのかな?

この美しい花を 周期ずれている香気(むせるほどのあつさ)感じて

後何回観れるだろうか この景色を


花は散れどもまた咲き誇る 

散って逝った人々の気持ちを命を代弁するかのように


美しき桃園で契り 戦った 戦士

歴史とは 儚し 誰かの網膜に微かに残る

この世界は決して無限でも夢幻でもない 生きている(ひとびと)舞い踊り荒ぶれ

最期のその瞬間 見た事も無い景色 焼きつく肺胞の奥の奥までそれを吸い込め

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