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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
うぶな桜
198/900

桜桃忌

なにゆえに貴方はこの世自ら去ったのでしょう?

私に残されたのは激しい痛みと後悔 そんな物の繰り返しです

いつもふざけていましたね 

先生はそんな貴方を見て自分の事を思い出したでしょう


そして貴方の残した作品は貴方の予言通り

たくさんの人に読まれるようになりましたね

普遍的で自由で風のようで詩のようで

その裏にちらつく女と灯篭 人冷や汗するししおどし

解明されない謎 繰り返した 何度も死んだ


私に残されたのは 残念な気持ちと寂しさ そんな物この時代いま

しょっちゅうです


春の力強さをもっと感じて頂きたかった 桜が散る度に貴方は思い出したのでしょうね

そして我々もそうです


日本の道は分かれ 人々は頭の良い人から別れを選択する そんな薄めたシャンパン

ぱん!と弾けそうで毎日が味気なく怖い


何かが出てきそうな 怪奇 そして 繰り返す 回帰 普遍とか陳腐

もうそろそろ 語る歳でも無し


桜桃忌 せいじつを言えば 貴方は負けたんです 

そして私も今 負けそうですから 貴方の文学が無性に好きなんです

忌まわしいほど 突き付けられた問題の前に立ち尽くす

桜は貴方の論理で言えば散らないのでしょう? 

桜は男の花だって初めて感じて 去って行った人々の中に貴方埋没する

それが怖かったのだろう さようなら桜 思い出す桜桃忌 

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