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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
うぶな桜
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桜散る前に

桜散る前に 君に 好きだよって どうしても 伝えたかった

どうしようもない僕は あっちの娘 こっちの娘 目移りばかり

でも 大切な事 君の言葉 忘れたり出来なかった


「一緒に来年も桜見ようね」って


今、桜の丘に来ているよ それだけでも君に伝えたくて

僕は 生まれて 初めて 泣いた


会えない寂しさや自分の情けなさに

どうして言えなかったんだろう いくら考えてみたって

後戻りは出来ない 


それでも決めてはいたんだ 心は いつも愛を求めていて

暖かい春に そうだな 手紙でも書きたい心持ちでした こんにちは

気分はどうだい なんてね


二人で読んでいた小説に挟んだ栞 一人では読み進められないよ

君にゴメンね ありがとう


桜の色 君のほっぺたの色 傍にいろって言えば良かったのにね


桜散る前に 君に 好きだよって どうしても 伝えたかった

どうしようもない僕は あっちの娘 こっちの娘 目移りばかり

でも 大切な事 君の言葉 忘れたり出来なかった


「一緒に来年も桜見ようね」って


でも自業自得だから自暴自棄にならずに涙は拭くよ


歩き出さなければ いけないんだな 約束へ向かって

その行き先がどこかなんて どうでもよくて ただひたすらに求めていたんだ

言葉には出来ないこの胸の苦しみの理由わけが生まれた場所を


ちょっと寂しいけれど 僕は僕 君は君 そっと自分の胸に手を当てて

幸いなれ と願うよ どこまでも迷い子ではいられない事知ってるから


桜ロード 誇らしげに 歩いて行く 季節は僕等を変えていくんだ きっと

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