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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
うぶな桜
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桜散る ~卒業~

ある晴れた日

いつもと変わらない朝


違っているのは今日で中学を卒業する事

色々な事があったね


大人への階段 酔いどれみたいにふらふら昇ってた

いつも一人だったようで周りにはたくさんの思惑があった


今 思い出してみると 何も成せなかった無力感もあるし

スポーツばかりやっていたかな


女の子と話すのもドギマギして冴えない男の子だった

この学校の庭には桜の木が立っていて桜花学園と言う名前


今まで気にも留めた事は無かったけどその日は特別に思えた

暖かいこの地方では桜はもう散ってしまう


校門から校舎までの道のりはピンクに染められていて

僕はそれを踏みしめ 何かを思った


これからの未来 恋人と遊んだり 高校でいっぱい勉強して

いい大学に入る とかね 


でもそんなの本当はどうでもいいんだ

ガキなのに生意気で 生きている事が無意味に思えた

なんか冷めていたけど それでも一歩一歩進まなきゃならない

それだけは理解している


校門から校舎までの道のりは花びらのカーペット

命を終えた桜


もし僕に勇気があるなら……桜前線と共に

旅に出たいな なんて思う今日 僕はこの学校を卒業するんだ

決して涙なんて見せず だってこれからが花火打ち上がるスタートだから


桜の様に散ったりはしないさ ただ春に夏に秋に冬に どんな季節にも花咲く

鑑賞されるのでもなく感傷に浸るのでも無く ひたすら

前進 ここから いつもここから

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