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桜Letters
貴方の大好きな小説の一頁にそっと忍ばせた
桜の花びら
ねぇ知ってる? 桜の妖精 その子はねピンクが大好きで
人の恋路を手助けするのが仕事
貴方が本を読んでいる時 その花びらはじっと待っている
私が花びらを挟んだページを読む時を
そこは丁度その作品の山場で泣けるんだ そして私 こと桜の妖精は
貴方に教えるんだ そっと
『ある女の人が貴方に恋をしていますよ』ってね
学校の裏庭の陰に隠れた樹齢1.000年の古木 かの啄木も詠みたくなったであろう
羽振りの良い 元気な木だ 君が元気無き時 泣きたい時
その桜の木は最も美しく 咲き誇る 風と結託して そして少女の髪を撫でていくんだ
そっとね
そう そっと そっと
花びらは見つかりましたか?
私の貴方への思い 好き 大好きだって
桜の季節 終わる前に 気持ち伝えたかったから
桜の花びらに託したよ 好き 大好きだって 桜Letters
舞い上がれ