悪の花
この広い世界で 美しい花々が咲き誇っている
未だ見た事のない 花 きっと素晴らしい香りがするのだろう
きっと美しく愛らしい顔 凛としているのだろう
ただ僕には興味が無い 僕が好きな花は淫靡な
男を誘う悪の花 神秘の場所に咲くという誰も摘んだ事のない花
それは僕だけの生の使命で死の象徴 花をひたすら愛撫する
みんなはそれを秘密にする 汚らわしいという だけどそんなのは嘘だ
僕はそれをよく知っている いつまでも人の口は減らず口 うんざりだ
やめたまえ 全て暴け 足掻いている者を笑え それが君らの本性だろう?
印象が良くないとか甲斐性が無いとか 馬鹿げた条件で人を見る相談所
そうなんだろう?
だから僕は誰もその悪臭を放つめしべ舐め吸い取る 蜜蜂のように罪を
溢れてくる 正直だ だから悪の花は観賞するのが少々痛ましい
だがその姿は人のように衣服など纏わず 風吹く中でも一人 嫌われる
それを愛する事が私自身を構成する自信で 気まぐれな彼女骨が折れる程抱きしめて
「痛いよ……」と言わせる こんな男として最高の快楽に反逆する 偽善者
悪の花 美しい 素直じゃなくていつもそっぽを向いている しかし夜になれば月に向かって
その細い首を伸ばす 僕はその白を舐める 月が照れて雲に隠れてしまうほど
一番嫌われている人なら僕でも一番愛してもいいはずだ
そうじゃないか?
みんな神の子ならば選択する前にコンタクトしなきゃ 視えない想い
球根から魔笛な音を奏でる根腐れであるか 分からないから
そして人は愛する者の裏切りに敗北するから 浮ついた気持ち 不条な倫理の前に
僕はというか僕も神の子だから それもとびっきり上級のサタン
あったんだな 狂気という凶器 それで嘘吐きの男を殴る
そして女はみんな僕の娘 つまり盗られても 嫁に行っただけの話
僕の妻は悪の花 そのたった一人でいい
別に狂ってない だって僕が僕であり僕こそが愛する真の愛人は進撃するから
そしてそれこそが僕の思う愛だから 間には入らせられない Get out.