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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
PARANOIA OF MINDBREAKER 
179/900

Confession~告白~

ただ手を繋いでいたいよ こんな月の綺麗な夜は

温もりだけが真実で でも抱き合うのも恥ずかしいほど

子供な僕等 


あの星に手をひたすら伸ばして 掴み取れればいいのに

二人で見つめた満点の星空 本当に美しい魂だった

空気は清流のように澄んで 吐きだす息が冷気を告げたね


凍りつき震える僕等の体内に流れる血はそれでも強く

震動するように 熱くなる 原子のせめぎ合いみたいに

いつか壊れるのが怖いけど


君が僕の事を好きなのか分からないけど 触れ合っていたいよ

僕は君の事好きだよ 恥ずかしいほど それはLIKEとかLOVEを超越して

ただその存在が功罪であるような危険さをはらんで


純な一瞬 またたく瞼 長い睫 

どれもこれも僕の目を釘付けにする

先生 こんな幸せがあると教科書には載っていませんでした


僕等の行く末はまだ行先不明の列車だけど揺れながら近づいていく

目的の場所へ あの時 初めて 君と出会った場所 しとさらと降る粉雪

僕は君にマフラーを 君は僕に手袋を 

ただ孤独を癒すためだったかもしれないけど


長い事 そんな思い出に浸っていたね 季節は過ぎ去って 

もう幾度冬を越えただろう

それを聞くと忘れちゃったね と 二人微笑み合う

いつも君には最高の笑顔で 花の咲いている花壇の中の一輪でありたい


こんな寒い日は人恋しくなる

真夜中君に電話する 留守電にメッセージを残す

今夜 月明かりの下 探した ナキウサギ


雪は今夜も降り積もる

ただ温もりを探して彷徨っていた

少し酔って君に告げられたならどんなに気が晴れるだろう


それでも明日の天気は晴れだって言うから

君とドライブでもしたいね

離さない 離したくないから そうだな なんて話そうかな


いつも君の事だけ考えてるなんて

そんな気障じゃないけどいざとなったら

それも告白してしまうのかもしれないな


ただ手を繋いでいたいよ こんな凍える程寒い朝は

温もりだけが真実で 僕らは求め合う

まだおはようのキスも 交わせないままだけど

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