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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
PARANOIA OF MINDBREAKER 
172/900

Smile Again~もう一度笑って~

僕が俯いて悲しみに暮れていた時……

貴方は笑って目を真っ直ぐに見て「一緒に死のうか?」

と言ってくれた 泣きたかったけど惨めだから泣かなかったよ


それに猫みたいに誰にも見られない所で死にたいという願望もあるし

別に自殺の名所に行くわけではないけれど 病院で管だらけで常に機械にピコポコ

体調を慎重に観賞されながら逝きたくはないから


そしたら彼女は笑った 

「人間綺麗に死ななくてもイイじゃない。だって生きていた事が美しいんだから」って 

嗚咽を聞かせまいとしたけど性能のいい今時の通信機はそれさえも拾ってしまう 

神様が捨て犬を拾うみたいな 軌跡を描いて 天に昇る 

語源は知った事ではないけど 笑いにを付けろ


言葉で遊んで ひたすら 絵画の様に 一枚にしたい Liarだとしてもね 

闘争から逃走したくてもそれの意味する所は結局ペットのトイレットと同等さ 相当病んでて 荒唐無稽 

荒ぶりながら君に迫る

でも男は猛獣のようにではなく 羽毛のように 優しく それならば 自分の心だけは救われる


いつだって虹はかかっているし いつだって星は輝いているんだ 視えないだけの事 メモ帳を開いてごらんよ

ほらメモリーがいっぱい ミザリーもロザリオも薔薇だって光っているんだ 主張しているんだ 涼やかな風が運んでくる 氷の妖精は 僕等の息を一層白くして 心の黒を洗い流してくれる


だから死ぬなんて言うな 馬鹿馬鹿しい 死ぬんならそっと綺麗な机の上に一筆書いてから それからだよ


僕が俯いて悲しみに暮れていた時……

貴方は笑って目を真っ直ぐに見て「一緒に死のうか?」

と言ってくれた 僕はかえって楽な気持ちになった 

今まで散々人を傷つけて傷つけられてズタボロになってしまったけど 

あのビルディングの屋上から 下を見下ろしたら 人は蟻んこみたいに見えるんだろうな 

それが正常な信条さ 


約束だけは守るよ 

貴方が笑って……言ってくれたから 

彼女が笑って……言ってくれたから 

逃げないで 戦って 貴方が死のうかと言ったから 

恐れないで 見つめて 彼女が生きようと言ったから

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