絶望
何処まで続くのだろうこの無間地獄
掃き溜めの鶴 縊られて 落涙ひび割れる
捨て去った希望 忘れかけた日の夕暮れ
ただ風に流されるままの 人生
かつて見えていた黄金郷
今や興味薄れゆくまま 眠りに 留まる
動き出せない 故に 静かなる時計の響きを聴きながら
亡骸に寄り添う時を待っている
全てとは1つだ それが嘘でも本当でもいい
吹き出す血は 部屋中を紅に染める シアター
幻覚の見せたフィルムに驚愕 ガクガク震える 膝頭
フィルムの見せた幻覚に落胆 サラサラ堕ちていく 白髪
声は遠ざかり 命は蝋燭で 心配しないでね と彼女は言った
もしも僕が救えるのならば…… 分かち合えない闇と痛み
あらゆる物質を押し並べてこの儚き魂の輝きを拾い集める
だけど枯れ落ちた木の葉のように脆い自我
何もかも人任せ 天に身を委ね ただ寝転んでいる
時は止まらないのに 百景の中の1つ 見た事すらなく
いつも1人 齢幾つ? 余は行く 靴履いて
酒で誤魔化して 逃げて 何もしたくなくて
食したくなく 職したくなく マハトマの爺みたい
まだ止まれないのに こんな事じゃ と想っても
横恋慕 慕う気持ちは 整理されて 経血を止血
判決は終結 留まりたい気持ち 声は遠ざかり……
レ・ミゼラブル この飽食の時代に 次第に増殖していく犯罪者
夢の中のお話はここでは内緒 天使の口止めが 傘刺したように
壁を殴りつけて 前世を思っても 子宮には戻れない
堕胎したマリアに意味なんて無いだろう?ロンギヌスの槍すらクライシス
何処まで続くのだろうこの悪魔調伏
掃き溜めの鶴 縊られて 鏡月ひび割れる
捨て去った希望 忘れかけた日の暁
ただ雪粉に溺れるままの 人生 待ち人は来ない その虚無を
絶望と呼んだ