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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
最終列車に乗り込んで
162/900

絶望

何処まで続くのだろうこの無間地獄えいえんのやみ

掃き溜めの鶴 縊られて 落涙ひび割れる

捨て去った希望 忘れかけた日の夕暮れ

ただ風に流されるままの 人生みちのり


かつて見えていた黄金郷エルドラド

今や興味薄れゆくまま 眠りに 留まる

動き出せない 故に 静かなる時計の響きを聴きながら

亡骸に寄り添う時を待っている  


全てとは1つだ それが嘘でも本当でもいい

吹き出す血は 部屋中を紅に染める シアター

幻覚の見せたフィルムに驚愕 ガクガク震える 膝頭おちむしゃのくび 

フィルムの見せた幻覚に落胆 サラサラ堕ちていく 白髪まひしたさいぼう


声は遠ざかり 命は蝋燭で 心配しないでね と彼女は言った

もしも僕が救えるのならば…… 分かち合えない闇と痛み

あらゆる物質を押し並べてこの儚き魂の輝きを拾い集める

だけど枯れ落ちた木の葉のように脆い自我エゴ


何もかも人任せ 天に身を委ね ただ寝転んでいる

時は止まらないのに 百景の中の1つ 見た事すらなく

いつも1人 齢幾つ? 余は行く よごれたブーツ履いて

酒で誤魔化して 逃げて 何もしたくなくて 


食したくなく 職したくなく マハトマの爺みたい

まだ止まれないのに こんな事じゃ と想っても

横恋慕 慕う気持ちは 整理されて 経血を止血

判決は終結 留まりたい気持ち 声は遠ざかり……


レ・ミゼラブル この飽食の時代に 次第に増殖していく犯罪者きぐるい

夢の中のお話はここでは内緒 天使の口止めが 傘刺したように

壁を殴りつけて 前世を思っても 子宮には戻れない

堕胎したマリアに意味なんて無いだろう?ロンギヌスの槍すらクライシス


何処まで続くのだろうこの悪魔調伏かみごろし

掃き溜めの鶴 縊られて 鏡月ひび割れる

捨て去った希望 忘れかけた日の暁

ただ雪粉せっぷんに溺れるままの 人生くのう 待ち人は来ない その虚無さみしさ


絶望と呼んだ

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