だからこそ告げなきゃ君に
今夜は雪が降っている
廃線になった鉄橋の端っこで傘片手に君待ってる
この街のネオンのキラキラはTOKYOよりも輝いていて
私の一番大好きな場所で
大事な決心を胸に秘めて ドキドキが抑えられない
そんなゆらつく思いと粉雪が私のニット帽に積もる
不安で不安で仕方が無かった もう三年が経っている
この「言葉」君に伝えたくないけど歩き出すために必要な事
どうせとかさ こんなものとかさ もう諦めた全部投げ出そうとか
そんな気持ちで生きて行ける訳ないじゃない 最後に笑える訳ないじゃない
だからこそ告げなきゃ君に
少し寒くてプルプル震える 覚え立てのタバコに火を点ける
その灯りはちっぽけだけど 子供の頃読んだマッチ売りの少女に似ていた
この街から空を見上げればとても狭くて もう慣れっこだから寂しくない
私だけのパーソナルスペース 宇宙へのトラベル
大事な写真を胸に潜めて あの時のトキメキ思い出す
そんな過去形の人生と強くなる風雪が私のニット帽に積もる
ここで決めなきゃそう思っていた
確かに幸せだった記憶がケータイのメールフォルダに詰まってる
だけど……
強く願わなきゃ叶わないと思うから
ここで切り離さなきゃ新しい一歩は無いと思うから
私を大人にしてくれた君にとても感謝している
勇気をくれたね 孤独をくれたね
タバコの煙と寒さでメガネが曇る 私泣いてるの 何故泣いているんだろう?
その答えは君と私の関係の中にしかないから
割れたガラス製の林檎のオブジェみたいにプリズム
何時の間にか私の前に傘を差さず立っていた君がいた
涙の訳を聞かないでくれたね
私の決心が揺らぐけど
先に口を開いたのは君だった
涙の訳を聞かないでくれたね
私の決心が揺らぐけど
先に口を開いたのは君だった
「楽しかったよ」って言われて君の胸の中飛び込みたかった でも……
強く願わなきゃ叶わないと思うから
ここで切り離さなきゃ新しい一歩は無いと思うから
私を大人にしてくれた君にとても感謝している
勇気をくれたね 孤独をくれたね
私は「今までありがとう」と言えた
それが君にもう二度と会えない事を意味するわけじゃないけど
私も君もこれから違う関係性の中で生きて行くんだね
世の中にもみくちゃにされながら
笑ったり 泣いたり 怒ったり 沈んだり
そんな気持ちのMOVE感じながら
この街のネオンのキラキラはTOKYOよりも輝いていて
私の一番大好きな場所 心にしまっている「まだ好きだよ」は言えないままで
私のニット帽に新しい風見鶏 真白く染まる ドレスみたいに
こんな夜に思い出と面影を捨てて 歩き出す2人別々の道を
答えを見つける為に ただひたすら……
今夜は雪が降っている
廃線になった鉄橋の端っこで傘片手に君待ってた さよなら言うために