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Grave of poetry(詩の墓)  作者: 敬愛
俺、おっさん
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ヒヤシンス

冷たいアイスクリームは美味しいかもしれないだろう

だけど冷え切った裸足の天使にはコーンポタージュが必要


血で染まった大地 今日もどこかで……

悲鳴を救う使命を与えられたわけではないけど

今、姿勢を見せる時ではないか?


訪れる不安の音のノック コンコン 

今度こそ 紺の絣で 夏を乗り切る


ホントに寒かったよ 記憶は水の流る 川の非情さは

春の惨事 今日はどうしてる? 願わくば 食べ物を 


魂はいつか天に帰る それでも未来の到来を待ちわびていた

人類の願いは 帰る場所がない


月を見上げた あの金色の宝石は誰の物でもない

ただ悲しき人々の ヒヤシンス


ああ、ただ普通に暮らしたいだけなのだけれど

残酷な悪魔はそこらじゅうに潜んでいて 僕らの運命を変えていく


愛が悲哀を救うなら 人の命の軽さの前にひざまづくしかないだろう

恋が親愛を伴うなら 人の未来は神話の前に男女が引き裂かれる事も無いだろう


弔いの時はただ待つだけの青い涙 流すのは悲鳴 

ほむらいる英雄の士気は血の様に赤い赤 拾うのは号令


どうしても納得いかない 必然や偶然の名のもとに花が折れる

思いやる気持ちは届かない 忘れたくない事 ヒーローなんていないから


自然の前の 人間の悪意の前の犠牲に審議する政策 早々と破られていく約束

どうしてもやっと食い下がれない 自分の思想 校則のように 嘘っぽい


花を手向けても 思い知らされる 悲しみ 名付けた名前の前の 秘宝は

妊婦の腹に宿る 意向 それさえも 悲しみ 名付けた名前の前の


ヒヤシンスは花を咲かせる 冬を耐え 春に咲き 夏が終わる時 生命が宿ったり生れ落ちたりする

 

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